亜鉛を多く含む牡蠣

亜鉛を含む食べ物とその美容・健康効果。亜鉛不足や摂取量チェック

【最終更新日】2016年11月27

「最近疲れやすくなった、年のせいかな…?」と感じている人はいませんか?もしかしたら、それは亜鉛不足なのかもしれません。亜鉛が不足してしまうと、体のあらゆる面で不調が表れてきます。

亜鉛とはどういうものなのでしょうか?
亜鉛は体全体の代謝に係わる、とても大切な「必須ミネラル」です。体に必要な多くの酵素やタンパク質の合成に必要で体内には約2gあり、あらゆる組織に存在しますが、主に骨や肝臓、腎臓、筋肉に存在しています。

亜鉛は生命維持に必要な必須ミネラル
亜鉛は生命維持に必要な必須ミネラル

亜鉛は300種類以上の酵素に保有されていて、細胞の形成にも関与しているので、傷や腫瘍などの治癒、皮膚のトラブル、免疫機能にも大きく影響しています。

他にも糖尿病、癌、老化の進行を抑制する作用もあるといわれています。亜鉛は髪や肌、爪などの形成にも深く係わっているため、健康だけではなく、美容にも大切な成分なのです。

そんな重要な働きをしている亜鉛ですが、私たち日本人は亜鉛不足だと言われています。厚生労働省の日本人の食事摂取基準では、1日の摂取量が成人男性で10mg、成人女性では8mgが推奨されています。
日本人の食事摂取基準(2015 年版)<厚生労働省>

亜鉛の食事摂取基準(mg/日)

男性 女性
年齢 推定平均必要量 推奨量 推定平均必要量 推奨量
18~29(歳) 8 10 6 8
30~49(歳) 8 10 6 8
50~69(歳) 8 10 6 8

 

しかし実際は、平均で成人男性8.8mg、成人女性では7.3mgと摂取量が足りていません。また亜鉛は年齢を重ねるにつれて吸収率が低下してしまうので、より意識をして採ることが大切です。

亜鉛が不足すると?

 

亜鉛が不足すると、どんな症状が出るのでしょうか?
よく聞くのが「味覚障害」です。この症状は中年以降の女性に多いです。亜鉛が不足してしまうと、細胞の若返りができなくなります。

 

亜鉛不足は様々な不調の原因に
亜鉛不足は様々な不調の原因に

特に舌で味を感じている”味蕾”(みらい)という細胞が新しく生まれ変わる際に、たくさんの亜鉛を必要としますが、不足してしまうとそれができないので、食事をしても味を感じないとか、苦みを感じるといった味覚障害の症状が表れてきます。

亜鉛不足による他の症状としては、うつ病、やる気や食欲の低下、疲れやすい、眠れない、記憶力の低下、貧血、皮膚炎、子供の場合には成長障害、物忘れや覚えるのが苦手になる等がありますが、いちばん気を付けなければならないのが「免疫力の低下」です。免疫力が低下すると体にあらゆる障害が出てきます。

亜鉛はどんな食品に多く含まれる?

 

では、亜鉛を多く含む食べ物には何があるのでしょうか?
有名なところでは、牡蠣やホヤなどの魚介類があります。特に牡蠣は「海のミルク」と言われているようにミネラルや亜鉛が豊富に含まれています。牡蠣を5~6個食べるだけで1日の亜鉛摂取量を満たしてしまいます。(牡蠣100gあたり13.2mg)

ただし、いくら体に良いからといっても亜鉛の過剰摂取は禁物です!
一度にたくさんの量の亜鉛を摂取してしまうと、亜鉛中毒になってしまうことがあります。通常の食事だけでは過剰摂取になることはありませんが、注意しなければならないのがサプリメントを飲むときです。カプセル状になっているので、気軽に何錠も飲めてしまいます。これが過剰摂取の一番の原因です。サプリメントを飲む時には、使用量をしっかりと守ることが大切です。嘔吐などの症状が表れることも多いので、空腹時に飲むことは避けましょう。

とにかく適切な量をしっかりと摂ることを心がけましょう。免疫力アップは健康と美容の全てにおいて大切な要素です。
みなさんも今後、亜鉛についてもっと意識をしてみて下さい。

 

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